コンビニ店員編(8):レジ接客の小話その2
今回もコンビニ店員にとっては避けて通れない、レジ接客の話を書いていきます。
前回は基本的なレジ接客の流れを書いていきましたので、今回からはレジ接客の基本的な流れの中でも書いた方がいいよりこまごまとしたことについて書いていきます。
今回のテーマは「袋詰め」です。
そう、商品を袋に入れていく作業のことです。
実は袋詰めにはいくつかのルールがあります。
(1)熱いものと冷たいものは一緒にしない
これは、例を出した方がわかりやすいでしょう。
最もわかりやすいのは、温めたお弁当とアイスクリームです。
この2つを一緒にすると、当然ながら熱に非常に弱いアイスクリームは溶けてしまいます。もちろん、溶けたらもう台無しです。
温かいものは温めたお弁当に限らず、中華まんやチキン、おでんといったファーストフード(全部温かいもの)も挙げられます。
(2)匂いの強いものと食べ物は一緒にしない
匂いの強いものとは、具体的にはシャンプーやボディソープといった化粧品系や洗剤などです。
食べ物と一緒の袋に入れると、確実に匂いがついてしまい、食べる時に気分が悪くなって喉を通らなくなってしまうこともあります。
このため、これらも一緒にならないようにします。
(3)生理用品系は紙袋などに
コンビニというところは便利なもので、生理用品も扱っています。
この生理用品ですが、そのままビニール袋に入れるのはタブーです。
その理由は、ちょっと考えてみればすぐわかります。
つまり、ビニール袋から透けて見えるとものすごく恥ずかしい思いをするためです。
特に女性にとってはこの点はすごくナイーブなところでしょう。
だからこそ、紙袋のように透けて見えるリスクがないような袋に入れます。
(4)アイスクリームの中には専用のスプーンが必要なことも
アイスクリームにはいろいろな銘柄のものがありますが、中には専用のスプーンを付ける場合があります。
その代表的な例が、ハーゲンダッツです。
ハーゲンダッツのスプーンは、そのロゴの付いた袋に一緒に入れられている白色のスプーンなのですが、お客さんによっては普通の木のスプーンを入れられると不愉快な気分になるという方もいるでしょう。
普通よりも高級感があるのですから、せめてハーゲンダッツのスプーンは専用のものをお渡ししましょう。
(5)重いものは下側に、軽いものや割れやすいものは上の方に
これは当然といえば当然のことです。
例えば、おにぎりとお弁当があったとして、おにぎりを下に、お弁当を上に入れたとしたらおにぎりはつぶれてしまいます。もちろん、おにぎりに限らずサラダなどであっても同じです。
そうなると食べる気もなくなるだけでなく、クレームにさえなりかねません。
だからこそ安定したものほど下に入れる必要があります。
(6)新聞やノート、雑誌と飲み物はなるべく一緒にしない
新聞やノート、雑誌は紙でできているため、飲み物と一緒に入れるのはあまりよいことではありません。
特に飲み物は状態によっては水滴がにじみ出てくることもありますので、なおさら注意です。
(7)お箸などのつけ忘れは論外
これも基本中のきですね。
お弁当とかを買ったお客さんにお箸などをつけ忘れるというのは、なるべくないようにしましょう。
お店まで取りに来るお客さんがいるうちはまだいいのかもしれませんが、電話でクレームにしたり、「持って来い」ということになるとシフト的にヤバいことになります。
とはいえ、失敗は誰だってやってしまうもの。失敗したらきちんとお詫びして再発しないように心がけましょう。
(8)袋のサイズは臨機応変に
最後に、コンビニにある袋は大きさに応じて何種類かありますが、ある程度余裕で入るくらいの大きさのものを選んで選ぶようにしましょう。
あまりにも小さすぎたりすると、お客さんの方が持ち帰りに苦労しますからね。
とはいえ、逆にあまりにも大きすぎても問題はありますので、そこも注意のしどころです。