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ナオティがこれまで考えてきたことや経験してきたこと、興味などをネタにしていろいろなことを書いていきます。

コンビニ店員編(10):レジ接客の小話その4

 

 過去編のコンビニ店員編も今回が早くも10回目です。いつも読んでいただいてありがとうございます。

コンビニ店員をやっていた経験をつらつらと書くことで、コンビニ店員から見える世界をちょっとでも体感してもらえればという思いと、自分が歩んできた世界がどういうところなのかを知ってもらえればという思いとがあり、断続的ながら続けています。

おそらく、当分はコンビニ店員編は続いていくと思いますので、よろしければ今後とも付き合っていただければ幸いです。

さて、今回は宅急便の話をしていきます。

(1)宅急便サービスの話(基本編)

ファミマに限らずコンビニであればどこでも扱っている宅急便受付サービスですが、ファミマの場合はクロネコヤマトの宅急便を扱っています。つまりお客さんが送りたい荷物を伝票と一緒にレジに持ってくるので、それをレジの機械で読み取って登録するというやり方です。

 

具体的なやり方は、こちらもうろ覚えで正確さに欠けるかもしれませんが、まずレジの「宅急便」のボタンを押します。そこでレジの画面に宅急便受付を押します(他は集荷の際に押すボタン)。そして、レジのスキャナーで読み取り、送り先の郵便番号か住所を打ち込んでいきます。

 

打ち込み作業が終わると最速の到着予定日が画面に出てきますので、それをお客さんに伝えます。なお、この時予定日が指定されている場合はレジを操作して修正します。次に送料が画面に出てきますのでお客さんにそれを伝え(発払いのときだけ)、お金を払ってもらいます。この際に店員の方で送料や受付店名などを記入します。

お金を払ったらお釣りとともに伝票の一番上の紙を控えとして手渡します。

 

ちなみに伝票の2枚目は専用のファイルに挟んでとっておきます。これは集荷の際に配達員の方がチェックするために使います。加えて、受け付けた際に出てくる専用のレシートも一緒に貼っておきます。

 

さて、時間などの指定がない場合はそのまま集荷が来るまで店で保管するだけでよいのですが、そうではない場合はこちらで時間指定や到着日指定のシールを貼ったりしなければいけません。さらに中に壊れ物がある場合は壊れ物シールを、上下さかさまにしてほしくない場合は天地無用シールなどを貼っていきます。

 

ちなみに、伝票は最終的には荷物本体に貼りつけますが、荷物に貼りつかない場合は専用のタグの中に入れたうえで、そのタグを荷物につけることになります。

(2)やや特殊な宅急便

実はヤマトの宅急便は普通のもののほかに、やや特殊なものがあります。それがゴルフ宅急便やスキー宅急便です。基本的には普通の宅急便と受付の方法は変わりませんが、1つだけ気を付けなければいけないことがあります。

 

それは、ゴルフ宅急便やスキー宅急便はプレイ日と現地から戻ってくる日とがあるという点です。このため、プレイ日に間に合うように現地に荷物(ゴルフセットやスキー板など)が到着している必要があります。

 

言い換えれば普通の宅急便が片道であるのに対し、こちらのゴルフ宅急便などは往復宅急便という扱いになるので、発送の分と戻ってくる分をまとめてレジで受け付けるということになります。ちなみに、お客さんに渡す控えは一番上の紙だけです。

 

(3)クール宅急便は受け付けていない

クロネコヤマトに限らず宅急便業者では食べ物系を鮮度を保ったまま送ることのできるクール宅急便というサービスがあります。

 

しかし、残念ながらコンビニではクール宅急便は受け付けることができないのです!!

 

驚いている方もいるかもしれません。実はコンビニにはクール宅急便を受け付けても、集荷に来るまでの保冷施設がないためです。

 

「ペットボトル飲料の保管スペースを使えばいいじゃないか」と言いたげな方もいるでしょう。しかし、ペットボトル飲料の保管スペース(ウォークイン)はあくまでもペットボトル飲料の入った箱を入れておくためにあるので、スペース的に無理があります。

 

だからこそ、食べ物関係(特に生もの)を送るのであれば、コンビニよりもヤマトの営業所に行った方が確実です。

 

(4)できれば宅急便を依頼しないほうがいい時間

コンビニは基本的に24時間営業であるため、宅急便はいつでも受け付けてもらうことができます。

 

ただし、できるなら宅急便を依頼しないほうがいい時間というものが存在します。それは主にラッシュなどでレジがやたらと混む時間帯です。具体的には朝のラッシュ時とお昼の時間帯(12時台)はなるべく避けた方がいいでしょう。

 

実際にこれらの時間帯にコンビニに行くなり、少し考えてみるなりしてみればわかるのですが、朝ラッシュやお昼の時間帯はみんな朝食や昼食を買うなどするためやたらと混みます。そして、宅急便の受付には普通に商品をレジで受け付けるよりも時間がかかります。

 

そのため、ただでさえめちゃくちゃ混んでいるところに宅急便を持っていこうものなら、後ろに並んでいるお客さんたちからは冷たい視線を食らいますし、ラッシュでテンパり気味の店員がもたもたした場合は余計に時間を食うことにもなりかねません(店員が慣れていればこれほどではないけど)。

 

そのため、ラッシュ時間帯に持っていくくらいならば、もっと余裕のある時間帯に持って行った方が確実です。そうすれば自分自身がイラつくこともないですし、冷たい視線を食らうこともありません。

 

(5)集荷のとき

1日に3回ほどヤマトの配達員が集荷をしに来ます。もちろん、最寄りの営業所からやってくるので、集荷された荷物は最寄りの営業所、さらには配送センターを経由して各地に運ばれていきます。

 

集荷の手続きについてもレジで宅急便の受付画面を操作して専用のレシート(やや細長め)を出して、配達員の人にハンコを押してもらうだけです。

 

(6)おまけ:メール便について

クロネコヤマトでは今はもう扱っていませんが、かつてクロネコメール便というサービスもありました。A4サイズで重さ1㎏以内、かつ厚みが2㎝以内の荷物であれば比較的安く送ることができたサービスです。ただし、値段が安い分補償がきかないため、重要書類や金券類は送らないほうが無難といわれていました。

 

ちなみに、荷物の厚みが1㎝以内であれば80円、1㎝~2㎝以内であれば160円で、全国一律料金です。なお、速達で送ることもでき、この場合であれば厚みが1㎝以内であれば160円、1㎝~2㎝以内であれば240円でした。

 

もちろん、中身が書類などであっても荷物の厚みが2㎝を超える場合であれば、宅急便として受け付けることになります。

 

(7)まとめ

ファミマでの宅急便サービスだけでものすごい分量になりました。きっと、ローソン編でゆうパックについて触れる際にもやや多めの量になるでしょうけど、今回触れたことと基本的にはよく似ていますので参考にしてもらうといいでしょう。

 

ともかく客の立場としてできるのは、荷物を持っていくときはラッシュ時は避けること、くらいでしょうか。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。